PSP版「乙女はお姉さまに恋してる Portable ~2人のエルダー~」をクリアしました
アルケミストから出ているPSP版「乙女はお姉さまに恋してる Portable ~2人のエルダー~」の思った事をつらつらと書き連ねる感想文です。
PC版で大ハマりしてついPSP版も買ってしまったのですが、まぁ、買って良かったような気がします。 あんまりネタを割らないように書いてみますにゃー。
目次
概要
簡単にいえば、この作品は、母親に強制的に入れられた由緒正しきお嬢様学校で1年過ごし、無事に卒業出来なければ勘当される……という無茶な条件に従って学園へ通う、女装潜入AVGです。 前作「処女はお姉さまに恋してる」の続編で、前作からの引き続きのキャラとかも出てきている…みたいです。前作やってないからわかんないんだけどなー。
システム面
「男の娘」ブームの火付け役となった作品の続編だから、やっぱり力入ってるなーというのはよくわかった作品でした。PC版・PSP版併せて全体的な作りがとても丁寧で、なかなかにツボを押さえている、という感じでしょうか。
しかしながら、やっていてストレスがなかったわけではありません。
PSPだから仕方ないのかもしれないんだけれども、読み込みがもたついてすごく時間がかかってしまったような。オートプレイでやればストレスはないんです。
でも、自分のスピードでやっていると、ちょくちょくと読み込みで引っ掛かってストレス以外の何物でもない。折角のメディアインストールも、なんだかあまり恩恵を受けれていないように思いましたし。
全部をインストールすると容量的にアレだとは思うんですが、、、この場合はセリフをインストールさせてしまえば良かったのではないか、と思いました。
あと、スキップ機能が未読も含めてのスキップしかない、と言うのも不満かな。
周回プレイの際は、作品の性質上同じイベントを何度も見ないといけないのですが、実装されているスキップ機能は「未読も含めて」なので、ちょいちょい未読箇所を飛ばしてしまったりして、これもストレスのひとつでした。
実装する隙間がなかったのかなぁ…?と思わないでもないのですが、このテの作品にはもはや必須といえる機能なだけに残念です。
シナリオ
コンシューマ移植にあたりPC版の不適切なトコを新しく差し替えたもの、PC版シナリオへのイベント追加と追加キャラへのシナリオが加わったものですが。
なんつーかなぁ……まず、差し替えシナリオはそれ自体にパンチ力がなくてもやもやする感じでした。
作内で千早や薫子さんが「もやもやする」って言ってるから、これは狙った終わり方なのかもしれないけどw
PC版で「なんでここにシナリオないんだろ?」って思っていた箇所にちょいちょいと追加が入ってましたね。これはいいなーと思う箇所が結構あったのでマル。
夏休みは薫子さんの看病だけでほぼ統一されてたから、これは各キャラの話が追加されてて良かったんじゃないでしょーか。
個人的には、初音さん&優雨ルートで見れる旅行前の薫子さんとのやりとりのアレは破壊力バツグンだと思うんだが。あれは反則だ。
各キャラ個別ルートは、全10章の内の最後の1・2章分(それも、短い)しかないから、正直駆け足な感じが否めないと思うのです。いきなり手のひらを返すような展開で、なんだかなぁって感じかな。
キャラゲーにありがちな、キャラの個別ルートに入ったらそのキャラしか出てこないって事は全くないんだけど、前置きが長すぎるというか、綿密過ぎてそれが仇になっているというか。もったいないなーと思う部分が結構目についたりしました。
全体的にもっと弄れる話だと思う。PCでもっかい完全版みたいなの出してはくれないだろうかー。
もちろん、除外キャラを復帰させて香織理さんの「妹」である陽向ちゃんも攻略対象で。これ重要。
別にエロくなくていいから。その代わりもっと甘さを前に押し出す感じで!
切実!! あと、PSP版やったあとだから色々思うのだけれど、初音さんのあの「千早ちゃんと薫子ちゃんが蜂蜜みたいにあま~いのがいいな」っていうセリフは、狙って言ったって事なんですか……ね?(笑)
キャラクター
ギャルゲーの主人公マンセーなおいら的に、妃宮千早という人は天下無敵のキャラだったのです(キリッ
個人的には
千早>>>越えられない壁>>>薫子さん=ケイリ>香織理さん>陽向ちゃん>初音さん>優雨=淡雪=史>>>雅楽乃
な感じなんですが。
もう、千早は女の子になった方が幸せになれると思うよ!
この作品のメインヒロインは間違いなく千早だと思うんだけれども!
このテの作品によくあるデザートや飲み物の描写は、何度見てもおいしそうなんだ。
千早が入れたお茶を飲みたいものです。マジで。
人気投票でも、他のヒロインを押さえてブッちぎりで1位を獲得するような主人公(♂)なのにw
そういえば、前作主人公(♂)も人気投票で他のヒロインを差し置いてブッチちぎりで1位だったんだよね……。
PC版のエロシーンで全裸になってる時、胸が膨らんでないのにものすごく違和感を感じていたというか、なぜお前には下に棒がついているのだとか真剣に思っていたなんて言ry
拍子抜けしたのは、今回追加された初音さんと優雨。
千早の正体が発覚した時の二人の「それが何か問題なんスか?」な態度にこっちがビビったというか、なんつーか。
初音さんは早い時期から感付いてた、というのは、まぁいいとしよう。
優雨の堂々とした態度には(´ω`)ってなりました。だって、女子寮の風呂場で男の全裸見ても「ふーん」みたいな態度だったし。むしろ千早が「キャー?!」って感じだったし(笑)
優雨だから出来ることだよなぁ。
そういう意味では、淡雪だけが一番それっぽい反応をしていたということだと思われ。
つか、この学院にいるやつらみんな聡いのばかりで物わかり良すぎだ。
舞台が女子校で、百合な描写もちょこちょことあるのですが、別にそっちには考えがいかないかなーという感じかな。
千早が本当に女の子なら話は別だったのかもしれなかったんですがw
薫子さんがからかいがいのある性格してるから、ネタにしやすいとは思うんだけど。
でも、初音さん、結構計画犯な行動が多い気も……(笑)
声優さんサイドで言うなら、好きキャラに好き声優さんが当たっている、って感じでしょーか。
特に、ケイリの水橋かおりさん。
今はちょっとした時の人になっていたりもするのでしょうが(笑)、実は「君が望む永遠」の茜ちんからの大ファンなので、もうスゲー好き(*´Д`)
ケイリの神秘的な、けれどかわいい面をしっかりと演じてらしていますねぇ。
個人的にはあのちょっとハスキーな声がドツボなのですが。
ドラマCD「ARIA」の灯里ちゃんやってたのとか、もうテンション上がりまくりでしたねぇ。アニメは違ったけど。 薫子さんやってる中島沙樹さんも、いいよなー。
きちんと知ったのは「To Heart2」の花梨からですが、真っ直ぐな演技をされる方だなぁと。
そんな所が薫子さんにマッチして、とても良い相乗効果になってる気がする。
My Favoriteなかわしまりのさんは脇役でしたけど、出てらっしゃいましたしー。
つか……「Canvas ~セピア色のモチーフ~」の恋ちゃんだったのね……千早の中の人……なんか聴いた事あるなーって思ってたけどさ……。
総じて
文句も結構あるのだけど、とても好きな作品なのです。
久々に、何度やってもおもしろいなぁと思う作品に出会いました。
前作もやってみたいんだけど、主人公である宮小路瑞穂がどーしても、どーーーー……っしても好きになれないので敬遠中。
こういう作品って、主人公がある程度許容出来ないと手がつかないものだと思うので。
そしてこの一言に尽きる。
「どうして千早ルートがないのさ?!」