No.5895

以前、モンスターハンター(以下モンハン)における属性の相互対応がわからんと言われたことがあるのを思い出したので、ちょっとまとめてみようと思う。

まずは、モンハンシリーズもファンタジーなんだけども、他のハイ・ファンタジー系と比べてノンフィクション寄りの考え方という前提で成り立ってる作品である、ということを少しでもいいので心に留めておくといいかもしれない。

一般的に言われるファンタジーにおける属性、いわゆるエレメンタル(元素)は、大きくわけて7つ。
以下は代表的なやつ。
  • 火:イフリート
  • 水:リヴァイアサン
  • 風:シルフ
  • 土:ノーム
  • 氷:シヴァ
  • 光:ルナ
  • 闇:ヴォイド

作品によって担当の精霊がいたりいなかったり、名前が違ったり、違う精霊だったりする。
エレメンタルの相互作用は、各精霊の特色で作用するという理解。
ちな、自分は初代のファイナルファンタジーとかドラゴンクエストの世代なので、その辺の影響が大。

モンハンの属性は、以下の5種

モンハンはリアル寄りの世界観なので精霊が云々という考え方ではなく、特に、火・水・氷・雷の4属性は実際の世界観で考える方が理解しやすい(上の7属性もそうだけども)。
詳細説明すると莫大な文になりそうなので、大雑把に説明するよ。

火属性
火を操るモンスターは、概ね水属性または氷属性に弱い(一部例外有り)。
何故なら、火に水をかけると消えるから。
また、氷(固体)を熱したら水(液体)になるから。
例外にあたるモンスターの一例は、リオ夫妻(竜なので龍属性に弱い)。

水属性
水を操るモンスターは、概ね雷属性に弱い(一部例外有り)。
何故なら、(一般的なイメージとして)水は電気を通すから。
厳密に言えば、実は水は電気を通さないんだけど、電気の通り道になる電解質などを含まない純水は人工的なものが殆どを占めているので「水は電気を通す」という理解でいい。
なので、水を使って攻撃してくるモンスターや水棲しているモンスターは雷に弱い。
例外にあたるモンスターの一例は、ロアルドロス(獣なので火属性に弱い)。

氷属性
氷を操るモンスターは、概ね火属性に弱い(一部例外有り)。
何故なら、火で熱せられると溶けるから。
水を凍らして固体になった状態が最適であるものは、その状態を維持できないと脆い、という考え方。
例外にあたるモンスターの一例は、クシャルダオラ(表皮が金属なので雷属性に弱い)

雷属性
雷を操るモンスターは、概ね氷属性に弱い(一部例外有り)。
何故なら、氷は水と違い冷却圧縮された固体なので、電気が通らないから。
氷は水の分子(H2O)が互いに隙間なく結合することによって生成されるものだけど、固体になったH2Oは液体のH2Oに比べて余分な電解質を含んでいないので電流が通る隙間がない(これも厳密に言えば違うけど、一般的にはそう)。
例外にあたるモンスターの一例は、フルフル(表皮がぶよぶよなので火属性に弱い)。

龍属性
龍属性については、モンハンの世界観のファンタジーな所なので、色々ありそう。
属性としては、龍が忌み嫌う性質を持つもの。
モンハンの中で「古代文明」と言われるものと関係があるっぽい。
そういうわけか、この属性に弱いのは、概ね古龍と竜(飛竜種、牙竜種、鳥竜種、獣竜種など)。
ただし、古龍でもひとつの属性に特化している古龍(火を纏うテオ・テスカトルや、氷を纏うイヴェルカーナ等)は、龍属性よりもその古龍がメインとする属性に相対するものの方がより効く。

竜の代表であるリオ夫妻(希少種は除く)の弱点も龍。
おそらく、代表する飛竜(リオ夫妻は厳密にはワイバーンだけど)だからかなと。

概ね、理解としてはこういう理解でよいと思われ。

弱点属性の大雑把な確認方法
属性はなんとなくわかったけど、どうやって見分けたらいいのかわからない、という疑問もあると思うので、いくつか確認方法を。

一番確実なのは、ワールド以降限定になるけどゲーム内のハンターノートで見られる「大型モンスターリスト(ワールドなら大型モンスター図鑑)」を見る。
公式情報なので一番信頼できる情報である。

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画像はワールドの大型モンスター図鑑のリオレウス。

これには、モンスターの特徴や、部位破壊ができる場所、部位ごとの肉質、対応属性、取得できる素材が詳細に記されている。
「有効な属性」で龍が★3なので一番効果がある、つまり、龍>雷>水=氷>火という見方。
「有効な異常状態」も同じ見方で見る。

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画像はライズの大型モンスターリストのリオレウス。

これも炎や水のアイコン別に属性値が表示されてる。
数値の高い順に見ればいいので、龍>雷>水=氷>火と見ることができる。

大剣・ハンマー・弾のアイコンは、それぞれ切断武器・殴打武器・ボウガンの意味で、数字が高いほどその部位に効力がある(ワールドだと、★の数が多いほど効力がある)。
この画像の場合、頭部がどの武器でもダントツでダメージが通りやすく(つまり、肉質が柔らかい)、次に翼と尻尾、他はダメージが通りにくい(つまり、肉質が固い)。
スキルに「弱点特効」という、有効ヵ所に攻撃を加えると会心率が上がるスキルがあるけども、これは肉質数値が45以上のヵ所に攻撃すると会心率が上がりクリティカルが出やすくなるというスキル。
逆に言えば、45以下のヵ所に攻撃を加えても発動しないスキルなので、攻撃するヵ所を見極める必要がある。
また、数値がバラバラなのは武器の種類によってもダメージが変わるという意味。
この場合、頭部にダメージを叩き入れることができる武器は、

殴打武器(ハンマー、狩猟笛、片手剣の盾攻撃)>切断武器(剣やランス、弓の矢切り)>ボウガン(ライト、ヘビィ、弓)

という順番になる。

これらを総合して見ると、リオレウスの頭部は龍属性の殴打武器で殴るのが一番ダメージが通る、と言える。
けど、武器種については自分が一番使いやすい好きな武器で良い。
大事なのは、有効な属性値。

この方法のデメリットは、一度そのモンスターを狩らないといけないという点。
つまり、初見では利用できない。

次に、ワールド以前から有効だった手段としては、その「モンスターの装備の属性値」を見る。

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画像はダブルクロスの加工屋のジンオウ装備の胴。

赤枠を見てもらうとわかる通り、そのモンスターの弱点属性は装備にも反映されている。
ジンオウガは雷属性のモンスターなので、氷属性に弱い。
なので、装備も全てのヵ所へ氷属性にマイナス値が設定されている。
逆を言えば、雷属性のモンスターなので雷耐性が高い。
これも、初見では利用できない方法だけど、シリーズ全般での弱点の判別方法なので、オススメ。

初見で属性の弱点を知る方法としては、ワールド以降はキャンプで装備が変えられるようになったので、初見の場合は実際に一度対峙してみて相手がどういう攻撃をしてくるかを確認する方法。一番確実。
「火ぃ吐いてきた!」とか「水吐いてきた!」とか、どういう攻撃をしてくるかでも推察できるし、そのモンスターが主に生息しているフィールド(要は、初見で出会うフィールド)の気候やモンスターの特性からも推察できる。
例えば、ディアブロスは砂漠などの荒れ地にしか生息しないので、火には強いけど水や氷には弱いとか、特性としてアオアシラは「青熊」の獣なので火を怖がるから火属性に弱いなど、おおよその属性がわかるので、見当がついたらモドリ玉を使うか、モンスターがエリア移動した際にキャンプへ戻ってそれに相対する武器を担いで行けばいい。
それがベストチョイスではなくても、モンスターと同属性の武器よりかはダメージの通りが格段に良くなる。

ワールド以前なら、村や集会所のストーリーを進めると雑貨屋で買えるようになるモンスターの書を購入して特徴を確認。
クロス(ダブルクロス)は、ストーリーが進むと龍歴院の研究員さんから情報をタダでもらえるので、ハンターノートで特徴を確認。
わかるのはモンスターの分類や狩猟数、最大・最小記録と特徴など。
この「特徴」にヒントになることが書かれている場合があるので、目を通すのが吉。
あとは、緊急クエストであれば受付嬢がそれとないヒントをくれたりもするので、話はちゃんと聞こう。
「そんなのしゃらくせぇ!」という猛者は、対峙しに行って見当がついたら一旦クエスト離脱してから武器を選んで行く、という方法もある。
この方法は、ダブルクロスまではクエストに受注金が発生するので、そこはお財布と要相談。

あとは、モンスターの名前に注目。
トビカガチなら「飛雷竜」、ベリオロスなら「氷牙竜」と、別名にはそのモンスターの特徴が端的に記されている。
「飛雷」は「飛来」にもかけてあって飛ぶの雷の竜なので、相手は雷属性だから氷が効くんだなとわかるし、「氷牙」は氷の牙なので、相手は氷属性だから火が効く、という感じ。
必ず別名に属性が付けられているわけではないけども、大体の初見モンスターは紹介ムービーが出た後で別名と一緒に名前がババン!と出るので、見逃さないようにするのが吉。
一目でわからなければ、一旦殴りに行けばいい(結局そこか

最後の手段としては、攻略サイトを見ること。
これが一番手っ取り早いけど、自分で探したいという場合は上記のような確認方法もあるよ、という感じで。

モンハンはハンティングアクションゲームなので、プレイヤーのアクション技術で作品の善し悪しを決めがちだけれども、こういう所の考察からの「モンスターとの駆け引き」を考えるのもおもしろい作品なので、「属性わからん!」で投げ出すのはもったいないなと思う次第。
(「生き物は殴り続ければ死ぬ」を体験できるので、それはそう、と納得もできる)

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